食べてもやせていく「ヘルシースナッキング」のツボ
間食する人ほど「健康」と「理想的な体型」が手に入る!
■間食はダイエットの特効薬!
ダイエットを思い立ったら、普通、やはりまず考えるのは間食をやめることではないでしょうか。
間食といって浮かんでくるのは、デザートやお菓子などの甘い食べ物。いかにも太りそうです。「3食+αで食べるのだから絶対太る!」「ダイエット中に甘いものなんてダメ!!」というイメージもあり、意識の高い人ほど、間食なんて、と思い込みがちになります。
でも、本当はいくつかのルールさえ守れば、かえって間食をする方が健康的でやせやすい身体を作れるのです。
これは、栄養学の世界でも最近明らかになったことで、じわりじわりと実践する人が増えつつあります。
それを裏づけているのが、アメリカとオーストラリアの研究者が2013年に発表した、アーモンドを使った実験です。
研究では、糖尿病予備軍の137人を3つのグループに分けました。
① 食事と一緒にアーモンドを食べるグループ
② 間食にアーモンドを食べるグループ
③ アーモンドを食べないグループ
です。
そのうえで、体重や血糖値などの変化を調べました。すると、間食にアーモンドを食べるグループは、カロリー摂取量が多くなったにも関わらず、体重は変化なし。しかも空腹感や食欲をそれほど感じることもありませんでした。
3つのグループのなかで、もっとも食欲抑制効果がみられたのです。
「食べる回数が増えているのに、どうして?」と不思議に思う方もいるでしょう。じつは、なんと間食によって、食べ過ぎを防ぐことができるからだったのです。
たとえば、お昼の12時に昼食をとったとしましょう。
サラリーマンやOLの方だと定時に仕事を終えたとして、帰宅するのはだいたい夜の7時。それから自炊するとなると夕食は8時、残業などで遅くなったすれば、食事はさらに後ろへとズレていってしまいます。
昼食から夕食まで時間が伸びるわけですから、お腹はペコペコになり結果としてご飯の量が増える……。
さらに、空腹状態だと手っ取り早く身体にエネルギーを補給するため、脳が「糖質を摂りなさい!」と命令を出します。つまり、ついついご飯やパンといった糖質を多く含むものをたくさん食べたくなってしまうのです。
その解決策こそ間食です。
お腹が空き過ぎる前に間食で空腹を抑えられれば、食べ過ぎを防ぐことができます。
たとえば、昼をメインに多めに食べ、夕食を少し減らすために間食でその分の栄養を補う、という考え方もよいでしょう。
同じように、ダイエットには絶対タブーとされてきた夜の間食も、じつは食べ方を工夫すればガマンの必要はありません。そのための詳しい方法は別に説明しますが、「間食そのものが太る原因ではない」といううれしい事実がわかってきたのです。